WATERFALL Power 502L 通常グレード

¥253,000

在庫2個

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説明

こちら通常グレードです。ケースの傷やくすみについての交換サポートはありませんので、ご注意ください。詳しくは下記記事を御覧ください。

こちらの製品についての、オンラインで提示されていた疑問、こちらで想定している質問への回答も含みます。

P400、P500との音質差について

上記機種をお持ちの方がP502Lの購入検討をする必要はありません。音質的に優位性はあまりないためです。主に違いは以下のとおりです。

  • P400比では高域ノイズの対策回路があるためやや滑らかな音が得られますが、P400向けアップグレードサービスがあるので買い換える必要はありません。
  • P500比では電源の容量が実質半分のため音の余裕は劣ります。しかし出力レイアウトを最適化しているためダイレクト感はP502Lが上です。
  • どれも基本的な描写力は同等です。P400のみインプットバッファがHypex製のため若干音色が異なります。

補足:Purifi 1ET400A比の情報は過去記事にあります。また下記記事の次世代ハイエンドでの1ET400A採用はキャンセルです。

ゲインマッチング、バイアンプの適合性

P500のみゲインが約30dBです。その他の製品(P400、I250、P502L)は概ね26dBです。P500とその他のパワーアンプ製品を組み合わせる場合はゲインの調整が必要です。ただし外部で固定抵抗などによる調整を行うと入力インピーダンスが増大しフィルター特性を悪化させてしまうため、固定アッテネータでの対応は推奨できないという状況です。

ですのでもしP500をバイアンプなどで他の製品とどうしても組み合わせたい場合は直接お問い合わせください。システムや状況によりますが内部パーツの変更で対応をするしかない状況も多いと思います。ご希望があれば有償にはなりますが対応します。

ゲインが異なる理由はインプットバッファの定数の違いによるものです。P400よりもP500は電源電圧が高いので、I250と組み合わせても最大出力レベルを取れる設計としました。しかし4499世代以降は市場でもDAC出力のレベルが上ったため今後は26dBに統一します。

コストダウンのための各種工夫と弊害

まずケースの傷についてはある程度事前にご理解とご容赦をお願いします。当然ながらこれは購入ページにも注意書きとして書きます。ですので外観について万が一を考える方は購入を推奨できません。完璧な傷一つない製品以外認められない方は購入を控えてください。これについてはすみませんが購入していただいた時点でご理解いただいているものと判断させていただきますので、よろしくお願いいたします。

このあたりの品質基準はI250、P400、P500比でもかなり下がっていると考えてほしいです。上記機種はある程度高級感を重視していますが、逆にこの製品は海外の廉価なNcore製品と戦うためのコストダウン設計(量産数増加、構造簡易化、外注先選定、量産内製)になっています。海外製品と同等の作りだと事前に想定していただければ幸いです。そのかわりP502LはI250比でも全体の剛性が高い上下板厚4mmになっておりオールアルミです。質より量です。

I250、P400、P500のように国内でケースを作ればある程度以上の高い品質にできますが、国内の加工は正直かなりの高価格なので箱のみでコストが現状の何倍もかかってしまいます。そうすると4499以上の原価率となるか、I250に近い値段になってしまいます。

例えば4499のような事前受注プロジェクトであればほぼ100%売れ、在庫が残らないため原価率は高くても問題は有りません(現金による利益が確約されている)。ですがP502Lは在庫リスクが有ります。ある程度長期での安定在庫を覚悟した製品です。そのために何かを犠牲にする必要があります。音は確保しなければなりません。次に箱の剛性と物量です。これも音に関係します。そして販売価格も重要で今回の製品の戦略的立ち位置的に高額にできません。そうなるとあとは海外の廉価Ncore製品比で、日本国内で特に重要視される外観の仕上げクオリティを犠牲にする判断です。

2021/10/14 サンプル写真をアップしました。

現在量産を進めているところですが、その中から悪い場所の撮影しました。これくらいの状態のものがあるとご理解ください。近くで見ると気になると思います。ただ中には美品もあるので、状態によって選別品を多少高額で注文できるようにする等も検討しています。どうしても外観の細部が気になる方は選別品をご検討ください。逆にあまりにひどいものも部位選定して貸出機等に回します。