トップページ フォーラム 購入前サポートフォーラム NU-DDCのネットワークトランスポート機能について 返信先: NU-DDCのネットワークトランスポート機能について

#9178
ause
キーマスター

ご質問ありがとうございます。大変有意義な質問だと思います。

1.
ネットワークオーディオの技術を獲得することは将来性を考える上でとても重要だと考えています。もちろんモジュールから自社開発ではありませんが有力な製品を作るために、それを入手できる程度のコネやノウハウを持っておくことは必要だと考えています。

機能性を絞ったUSB-DDCに特化して製品の音質のみを考えることも大事ですが時代の流れに乗ることも大事です。クロックが入力できる特化型USB-DDCは今は中国系メーカー製が主流ですし、古くから有名なドイツ製もあります。何年も遅れて今から発売する製品がUSBしか入力できない古典的DDCなことは注目される要素も多くないですし、買い替える理由も多くの人にとって少ないと考えています。

音質自体に自信があって十分な性能を持っているならば、製品を選ぶ動機に直結する機能面は豊富に越したことはありません。基本的に音が良くなってその上で色々な使い方や追い込みができること、接続変更による音質追求や利便性の追求も同時に対応できるほうが今から発売する製品として望ましいでしょう。

2.
常識的に考えて価格を考えたらありえないと思われるかと思いますが、インターフェースや外観の問題がないなら一度検討はしてみても良いと思います。スーパーハイレゾの384kやDSDは対応しませんが大半の音源で問題ないはずです。上げていただいた機種はテストしたことはないのでそれらの実力は不明ですがNU-DDCは十分な音質を持っていると思います。

音作りではない基本的性能路線のお話ですが、NU-DDCの無対策ネットワークからの再生であっても、既存の大半のUSB-DDCより大幅な優位性のある音が出せています。具体的に機種名はあげませんがハイエンドユーザーがよく使っているドイツと中国の10Mクロックが入るUSB-DDCよりは良かったです。

既存のプレイヤーの設計がOCXO内蔵型であればNU-DDCよりも優位性があるかもしれません。それ以外の安い内蔵クロックを使っている製品はNU-DDCを超えるのはむずかしいと予想します(音作りではない、性能面でのお話)。少なくとも10Mクロックで高精度同期ができた上で十分なノイズ対策を行い、しかもクロッキングと出力回路を最適化することが条件になります。

上記の機種がいずれの条件を満たしていない場合は定価がいくら高くても性能面で優位になることはないと思います。